3人の王子様に捕まっちゃいました!?







「あとさ〜。

イケメンさん、ってやめよ?」



顔色もいつものように戻し、苦笑しながら言ってきた。





そうだよね。考えてみたら変だったよね。


それに、失礼かも。




「じゃあ...えと、すみません。

名前...は?」



助けてもらったのに申し訳なく聞く。



すると、イケメンさんは また苦笑した。




「俺は淡那 大我だよ。“あわな たいが”」







“たいが”




なんか 似合ってるかも。




女の子を沢山 トリコにしてるもんね。



タイガーだ。





ふふっと笑ったら、イケメンさんは 不思議そうな顔をした。




「ね、俺の名前。呼んで?」




甘い声で耳元で言われると、発作とは違う苦しさが胸をよぎる。





「えと...あわな...くん。」




言えた時、何故かホッとする。



声が詰まったりしたら恥ずかしいし。





「...ちがう」



すると、淡那君は頬を膨らませた。






「大我。



たいがって呼んで?」





無邪気な子供のように、しゅん...として言う淡那君。




...もう。この顔は反則だよ。




でも...



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