3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「いや。」
そっぽを向いて、拒否拒否!
「えー!なんで?」
尚更 頬を膨らませながら言う淡那君。
他の女子と一緒にしてほしくない。
なぜかそんな感情が一番強かった。
「いやなの。」
私が振り切ると、ぶーぶーと言う淡那君。
「...あ、じゃあ〜」
少し何かを考えた後、思いついたような顔をした淡那君。
そして、パッと明るい顔で 言った。
「今日の“キス”。
くれるなら、今日の所は“淡那君”でいいよ?」
私の唇を、左手の親指でなぞる。
ニヤッと不敵に微笑む淡那君には、何故か自信がみなぎっていた。
その問題も、私には出来るはずもなく...
「い・やっ!」
「距離権 なぁーし!」
強く言うも、男の子の力には勝てない。
私は、そのままベットに押し倒されて。
淡那君が私の上に覆いかぶさった。
な、なななな何!?この体制!
されてるこっちが恥ずかしい!
「や、やめて!」
顔を横に振るも、淡那君の手で頬を固定される。
近づいてくる淡那君の顔に、昨日の出来事が重なった。