3人の王子様に捕まっちゃいました!?




もう...キスされちゃうよ...




3cm。2cm...


2人の距離は段々縮まって...




1cm






「あったあった!

飯倉さん!あったわよ!」



ビクっ...




いつの時か、奥に私の置き薬を取りに行った保健の先生が戻ってくるところだった。








私は、隙を見て淡那君から逃げる。




「かっ、かえります!」




ニットとバックを持って、走らない程度に急いで保健室を出た。









バク...バク...バク。




なに、これ?



発作じゃない。...けど、発作と同じくらい苦しい。



走馬灯のように、さっきのシーンが脳裏に浮かぶ。



その度、早くなる鼓動。



そして熱くなる全身。





「......なんなの?...これ」




分からない感情。

体験した事のない感情。



助けてくれたり。

私を困らせたり...。




淡那君が...分からないよ。


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