3人の王子様に捕まっちゃいました!?
クールな王子様♡
チュンチュン...
スズメのさえずりをかき消し、ジャーっとカーテンを開ける。
「う〜ん」
両腕を上に伸ばして息を整える。
太陽の前でこれをすると、夜は眠りやすくなるらしい!
今日こそは、しっかり寝ないとね。
昨日は、誰かさんのせいで寝れなかったんだから!
「お母さん、おはよ」
トントンと階下に進むにつれ、お母さん特性の卵焼きの匂い...
「杏、おはよ。...発作は大丈夫?」
みそ汁をよそいながら眉にしわに作る。
「うん!」
私の元気な返事で安心したのか、お母さんは パァっと明るくした。
「昨日は変な顔して帰ってくるから心配だったのよ?
...今日から送り迎えする?」
「いーよいーよ。
昨日は、初めての体験に興奮してただけ!」
そう?ならいいけど、と言ってお母さんは料理を再開した。
けど...実は、お母さんの言う通り。
昨日は、淡那君のせいで、真っ赤な顔は一日中収まらないまま。