3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「飯倉さーん? おはよっ!」
教室につき、席に座ろうとすると後ろの席の岡部さんが声をかけてくれた。
手にはなんだか分厚い小説が...。
「あ、おはよう!」
あ、この会話、何回も想像した。
病院生活だった私にとって、憧れの会話。
「おはよう」「バイバイ」
それを言い合える友達って素敵。
私、今それを叶える事が出来てるんだ。
嬉しくて、胸がポカポカするよ。
「そういえば、昨日は大丈夫だった?」
岡部さんが、思い出したように声を上げた。
あ...発作、の事かな?
この場で倒れそうになったもんね。
発作の事...病気の事は、皆には内緒。
まぁ...淡那君は知ってるけど...。
「う、うん!
ごめんね、心配かけちゃって!」
私が 手を合わせながら言うと、岡部さんは ニコニコとした。
はぁ...上から見ても下から見ても。
岡部さんって綺麗だなぁ...。
こんな人、素敵な彼氏が狙わないわけないよね。