3人の王子様に捕まっちゃいました!?



彼氏ってどんな人だろ?


私は、何気なーく聞いてみた。


「お、岡部さん。

彼氏さん、いるんだよね?」



私が顔を覗き込むと、岡部さんは顔を赤くした。




「...う、うん...。」



岡部さんは照れながら、持っていた小説を閉じ、俯き加減で言った。



か、かわいい!


美人さんが照れ笑いしてるのって可愛い!




「どっ、どんな人?」



きっと...イケメンで、頭良くて...王子様みたいな紳士的な人。


なんだろうなぁ...。




「えっと...顔がよくて」




うんうん!



私は、縦に激しく首を振った。




「頭良くて...」





うんうん!





「あの...〇〇学校のヤンキー...だよ」






うんうっ...




へ?




や、ヤンキー?




こぉーんな美人で

こぉーんな清楚的な人がっ!?






私の表情で何かを察し、岡部さんが口を開いた。




「あ、悪い事はしてないよ?

足、洗ってるから」



苦笑しながら言う岡部さんは、いつも以上に綺麗。



『恋をすると綺麗になる』




昔、お婆ちゃんが言っていたんだよね。




本当...なのかな?




岡部さんを見てると、共感するかな。



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