3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「杏、もしや頭いい人だな?」
チャイムが鳴り、午前の授業が終わった。
ツンツンと私の背中をつつくのは、菜々花ちゃん。
へへへって照れ笑いで すますけど、本当は病院学校で 基礎をみっちりやったから...なんだよね。
「本当、学校って楽しい。」
ほんわーかするほどの充実感。
私には笑顔が耐えないだろう。
「なーに?
初めての学校みたいな言い方して!」
...はい。初めてです。
学校は、小学校一年生の時に 3日間、言っただけ。
今日で計5日目です。
心の中でじとじとしていると...
「きゃー!たいがぁ〜!」
毎日のように聞こえる叫び声(?)。
菜々花ちゃんと廊下を見てみると、ポケットに手を入れた淡那君が歩いていた。
「今日も人気さん...」
「そーだねぇ〜」
私が落とした声に、反応してくれた菜々花ちゃん。