3人の王子様に捕まっちゃいました!?
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「杏、着いたよ!」
駅から出て数分...。
私達は、街中の大きな遊園地にやってきました!
「う、うわぁ〜!
大きい!」
最初に目つくのは、大きなアーチ。
その横には沢山の受付があって...
奥には、色々な乗り物が見える。
「ふふっ、本当に初めてなんだ?
よかったぁ〜! ねっ?イケメン君達♪」
私にニコッとした菜々花ちゃんは、その後 後ろをくるっと見た。
「おい...ふざけんなよ...?」
低くて怖ーい声で言うのは晴君。
淡那君、幾斗君、晴君...って学校の王子様が全員集結♡
って普通の女子は喜ぶ光景なんだけど...。
幾斗君と晴君は どんよりした感じ。
淡那君は私に 微笑んでやまない...。
「いーじゃない!
遊園地、久しぶりだよね?」
菜々花ちゃんは 幾斗君と晴君に肩を組んでニコニコする。
男らしい菜々花ちゃんも、なんかいい。
カッコイイ系女子ってやつかな?
今日の服なんて...ダメージジーンズに、肩が見えるボトムス。
高ーいハイヒールを履いている時点で、大人だよっ!
そんな菜々花ちゃんは、王子様達の隣がすごく似合う。
「ねねね、菜々花ちゃんて、他の女子より特別だよね?」
3人が受付をしている最中、私は こそっと菜々花ちゃんに耳打ちした。
菜々花ちゃんは、疑問に思った後、ニヤニヤし始めた。
「あの3人ね、私の幼馴染なのよ。
たまーにママの会社の集まりで、エスコートしてくれてるの。
特に晴は乗り気じゃないんだけどね? 」
えっ、すごい...が最初の感動。
そして菜々花ちゃんの家が会社なのも感動...。
そしてそして、3人が菜々花ちゃんのママのエスコートさんなんて...感動。
やっぱり...同じ日本にいても...。
住む世界が違う気がするなぁ...。