3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「ち、ちょー楽しい!」
ジェットコースターを乗り終わった後、私は大興奮!
次に起こるアクションにワクワクして...その時は、思いっきり声を出すの!
「喜んでくれたならよかった!
次は...バイキング、行く?」
どんな乗り物かは分からないけど...
「うんっ!行く!」
「...はぁ〜。
杏に付き合ってたら夜中になるぞ?」
今日は学校じゃないので、裏の顔 全開の晴君。
「ご、ごめん...ね?
もうちょっと、よろしくお願いします〜!」
ちょん...と晴君の服を掴む。
なんか悪いな。私のためにここまでしてくれて。
まだ一週間も一緒にいる訳じゃないのに。
「〜〜ッ別に!」
...?心なしか晴君の顔が赤いのは、怒っているせいかな。
「あんちゃん...他の男と近すぎだよ?」
ふと、淡那君が私の隣にやってきた。
ちょっとよく分からないことをボヤいている。
「へ?どういう事?」
ルンルンな私には、淡那君の深刻そうな声など 明るく解釈。
「...こういう事。」
ふと、背中に感じる暖かい温度。
「え、ええ、えええ!?」
淡那君が私を後ろから抱き締めてきた。
な、なになになに!?
私、なんで抱きしめられてるの!?
「もうちょっと、離れてよ...。
分かった?」
「...は、い...?」
必殺技と言っていいほどの耳元に囁いてくる淡那君。
こんなの...前にいた菜々花ちゃん達に見られたら、どうすんのよ。