3人の王子様に捕まっちゃいました!?
「ちょ、淡那君!
どこ行くの?」
私達が行けなかったエリアへ歩く淡那君。
握られている手は...未だ離れないまま。
自分から離すのは、なんか もったいないって思っちゃう。
「いーとこ♡
もう少しだけ待ってね♪」
軽い声で返ってきた答えに、私は首を傾げる。
私は一体どこへ連れてかれてるの?
「おっ、もう少し...
だけどさ...」
足を止めた時、淡那君は私の後ろに回って私の目を両手で隠した。
「えっ、なになに!?」
こういうの、サプライズ感があって面白い。
ワクワクするよね。
「こっちこっち...」
淡那君は、私の体を誘導させる。
何歩か横に歩いた後、淡那君は合図無しに手を離した。