3人の王子様に捕まっちゃいました!?
コンコン!
「すみません!飯倉杏の母ですが...」
その時、保健室のドアが勢いよく開き...
切羽詰まったような中年の女性が入って来た。
「あ、あんず!」
俺の前のベットで眠るあんちゃんを見て、驚いたような顔をした。
「杏...」
あんちゃんの頬に触れながら困ったような顔をする。
「あの、すみません。
あんず...さんのお母さんですか?」
俺が声をかけると、はい、と返事をした。
「あんずさん...少し走っちゃって...。
発作起きたようなので、一応...保健室に...」
すると、あんちゃんのお母さんは、はぁ...とため息をついた。
「はしゃぎすぎたのね...。
最近、笑顔が多かったのも良かったけど」
困りながらも、あんちゃんに微笑むあんちゃんのお母さん。