野獣の食事
「…ふざけるなー!」

またゴルフクラブを振り回し始めた男。

さすがに、最初の頃のキレはなくなった。

男が晃に襲いかかる。

上から、ゴルフクラブを振りかぶったその時。

晃の目が光った。

サッと避けると、男の後頭部にパンチ一発、二発、三発。

男は白目を向いて、涙を浮かべてその場に倒れた。

「…ふぅー。だからいったのに…。バカだなー、謝れば許したのにね。」

満面の笑みを浮かべ、晃は男を倒した。

すっかり気絶している男。

晃の喧嘩はここからが本番だ。

おもむろに、倒れた男の服を脱がし始めると、カメラを取り出し、男を撮り出した。

裸にひんむかれた男は、手足をひもで縛られ、亀甲縛りで固定された。

そこを

「いーよ。いーよ。」

と呟きながら写真を撮る晃。

この写真は数日後、この街のいたる所で見ることになるだろう。

心の奥底から男に同情する。
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