野獣の食事
「…マスター…一つ質問していいかな…」

晃がマスターに質問をする。

よくみると、晃の身体が震えている。

小刻みに震える唇、背中が小さく見える。

…さすがに、女好きな晃にとって女から嫌われるなんて、余程ショックなことだったんだろう。

「………」

晃の心情を思うと、弘にはかける言葉が見当たらなかった…。

ようやく、話しをする準備ができたのだろう。

晃が質問の続きをマスターに問い掛ける。

「…マスター……………その女の子達は美人かい?」

凍りつく店内。

不自然な風が店内を吹き抜けていく。

「もちろん!美人だらけさあの女の子達は!」

マスターが、目をキラキラさせて、晃に答える。

「…ようするに…、その女の子達はオレにしてほしいんだろう!だからわざと、オレに気を向かせる為にこんなことしてるんだ!よーし!燃えてきた!」

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