野獣の食事
「ウキャー!」

燃えたぎる情熱を、身体の奥底からだした声で表現し、晃は慌ただしく、夜の街へと掛けてゆく。

「…………」

そんな晃の姿を見ながら、一人黙々と酒と格闘する弘。

「…いいのかい?晃ちゃん一人で行かせて?」

「……大丈夫さ…きっとやつならうまくやってくるよ…」

弘は冷淡に答える。

晃に対する信用?が弘にそういわせたのだろう。

「…そうだな…」

二人の夜は過ぎて行く。

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