野獣の食事
「いらっしゃいませー」

深夜のコンビニの店内に、店員の明るい声が響き渡る。

当然だが深夜だから、店員は男だ。

「チッ!」

晃は店員に聞こえるように大きな声で、悔しさを表現した。

狭い店内の中、さっそくビールが置いてある所へ向かう。

500mlのビールを3本。

つまみは購入せずに外へと出る。

コンビニの前で、どうしようかと、しばし屈み込んでビールを飲んだ。

今日は満月だ。

綺麗な星空が夜の空一面に出ている。

ブーン…!

そこへ、一台のバイクがコンビニへと到着した。

降りてきたのは、若い兄ちゃん。

またまた晃は

「チッ!」

と舌打ちをした。

そのまま兄ちゃんはコンビニの店内へ。

街の走り屋が、深夜の街を徘徊するのに飽きてコンビニへと、人の温もりを求めにきたのだろう。

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