野獣の食事
男には、親友の弘以外全く興味がない晃は、暇を玩びながら、夜空を眺めていた。

ふと、先程の若い兄ちゃんのバイクを見る。

【ジーザス】

ちょっと崩した文字のステッカーが貼付けてある。

それをなにげなく眺める晃。

その時晃は閃いた。

たいてい、この手の人達というのは、横の繋がりが非常に強く、目当てのお姉ちゃん達を知ることができるのではないか。

それに気付きはしたが、晃には葛藤があった。

男に聞くより、女に聞きたい!

迷うこと5分。

晃がそうこて迷っているうちに、男がコンビニから缶コーヒーを買ってでてきた。

あー!しょうがない!

こいつに聞くしかない!

そう覚悟を決めた晃は、バイクに跨がろうとする男に声をかけた。

「…ちょい、いーかな?」

男が振り向く。
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