野獣の食事
「あのさー、この街に美人なお姉さん達がいるチームってある?」

男はいかがわしい目つきをしながら、晃を眺める。

どうみても、恰好も容姿もホストとしか見えない晃を、男は怪しいと感じたようだ。

「はー!しるかよ!お前なに言ってんだ!?」

当然の反応だろう。

晃をにらみつけると、そのままバイクに跨がり、その場を立ち去ろうとした。

…ハァー…

だから嫌なんだ男は!

晃は疲れた顔をすると、男に対し、いきなり殴りかかった。

晃のパンチが男の顔を捉える。

ふいをつかれた男は、バイクから転がり落ちるように倒れこんだ。

「なにすんだてめぇー」

男が言い切る前に、晃は男の上に馬乗りとなり、とにかく殴り続けた。

コンビニの中から店員が驚いた目でこちらを見ている。

一発…

二発…三発

容赦ない晃の攻撃が続く。
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