野獣の食事

「オレの呼び名は、…絶世の美男子、世界の女の憧れの的、誰もがオレの前では股を開く…、と呼べって言っただろう！」

さっきより増えた気がするが。

「…絶世の美男子、世界の憧れの的、誰もがオレの前では股を開く…さんが一体なんでオレを？」

男が言い切る前に、今度は右足のキックを男におみまいした晃。

「さんじゃない！様をつけろ！もしくは殿でもよいぞ！」

本気で泣きだしそうな顔をしながら、男が晃を見る。

「…絶世の美男子、世界の女の憧れの的、誰もがオレの前では股を開く…殿…一体…なんです？」

「うむ！くるしゅーない！オレがここに今日きたのは、さっき言った女の子のチームを捜している！なんか心当たりはないか！」

踏ん反り返って男を見下ろす晃。

「…女のチーム…ですか？…オレの知り合いに…入っている奴がいます」

倒れたまま、男が答える。