野獣の食事
…なんということだ…

晃の必殺の技が全くつうじていない…

今だかつてこのような光景があっただろうか…

女の子達は晃のスペシャルな技に対して全く気にするそぶりもなく、おしゃべりをしている。

さすがになんか変だと感じた晃は21人目に声をかけた所で足を止めた。

ジッと様子を伺う晃。



………

……………

…んっ?…

女の子の一団の中で、片隅にいる女の子達がなにかゴソゴソとバックから取り出している。

バックから取り出したモノを他の女の子に手渡す。

モノを貰った女の子は、嬉しそうに微笑みながら小走りに木陰に消えていく。

また違う女の子がやってきて、バックからモノを貰うと嬉しそうに走りだし、木陰に消えてゆく。
一体なにをしているのか。

木陰に消えてゆく女の子達に、気付かれないように晃は近づいた。
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