野獣の食事

一夜あけ…

一夜あけ…

またまた夜…

夜の7時にもなれば、あたりは暗くネオンの光りが眩しく煌めく。

今夜もいつものバーではそろそろ開店する為の、開店準備が慌ただしく繰り広げられている。


…もとい…


いつもどうりにやる気なさそうに、準備をするマスター。

そんなバーの片隅では、オープン前だというのに二人の客が既に酒を酌み交わしていた。


カラン…


ロックグラスが渇いた音を響かせる。

叫ぶように話す男と、それを黙って聞き役に徹する男。

いつもの光景だ。

…ただ一つだけ違うのは、いつものバカ話しではなく、真面目に話しこんでいる点だろう。

それをカウンターで聞くマスターが、冷や汗たらしながら、天変地異がおきやしないかと、地震対策を始めた。
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