野獣の食事
まずは、食器やグラスを保管している棚の周りに補強を追加し、倒れないよーにする。

次に、金品を金庫にしまいいつでも持ち出せるようにする。

…これでよし!

マスターが大きく頷いた。

…あっ!

ガスの元栓消し忘れた!

こーりゃいかん!

…っとー、マスターが元栓を締めに行く。



一方、カウンターでは二人の話しがヒートアップしていた。

「…なんでだよ…弘…
…オレには心から理解ができない!!」


片手のグラスを傾けながら、想いをぶちまける。

その目は…

悲しげに…

寂しげに…



一人の男として、素晴らしい程の自信を自分に持ちながら、親友の弘に訴えかける。


「…おまえの気持ちはよくわかった…」



「…だが…どうするんだ…」
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