男嫌いな僕と新撰組。
男嫌いな僕と沖田 総司で救出作戦。(救出は僕がしたんだけどね)
***
どうしようかな
えと、いま僕目立ってます
ーー時を遡ること多分、30分くらい
僕は立ち上がり、ナンパの現場へと足を運んだ
「いいから、こいよっ!!」
「だから、いややっていうてるやんか!しつこい男は嫌われんで?!」
「五月蝿い!いい加減にし…」
「そ、それは嫌だな……た、頼む!俺を嫌わないでくれ!」
「兄貴ぃいいいい?!」
……兄貴、ちょろいな
すぐ近くまで寄ると、会話がよーく聞こえた。
でこの会話だ。
……これだったら、止めるの楽勝っぽい
『ねえ』
まだ「頼むぅーー!!」と涙目で頼み込んでいる最中だったが、面白そうなので声をかける
「ーっ」
結構、低い声で言ったからか三人ともびくりと肩を震わした
そして、ゆっくりと僕の姿を見る
するとニヤリと下品な笑みを浮かべる弟子?えと、兄貴じゃない方
…………ねえ、兄貴は泣いてるけどいいの?無視する方向なんですか?いや、だめでしょ
てか兄貴、泣き顔気持ち悪いんだけど
ねえ、泣くの止めさせてよ
見るに耐えない
「お前、かなりの上玉じゃないか」
……いや、そこ?でも
『え、そう?ふふ、ありがと』
褒められるのは嬉しいよ、うん……