男嫌いな僕と新撰組。
なにを思ったのか、急に顔を赤く染まらせる弟子?えと、兄貴じゃない方
なに、僕に惚れたの?
まあ、僕いま女の姿してるからね
恋愛対象には入るよね、ほんとは違うけど
と僕が納得していると前に手を出された…あ、兄貴じゃない方の手ね
顔を見ると、真っ赤な顔で深呼吸をしていた
……なに
「……お、俺と恋仲を前提に家族になってくださいっ!俺っ!し、幸せにします!!浮気もしません!!貴女だけを愛します!!守ってみせますっ!!俺は貴女と共に一生を終えたいんです!!だ、だからっ!俺とっ、幸せや悲しみを分け合いませんか!?」
…………なんでだよ
いろいろとおかしいからね?
『えと、僕……』
「へ、返事は要らないです!!あっ!いまはってことです!!俺、こんなのはじめてで…い、いつも兄貴の好みのやつを探しては兄貴の妻になる方を探してたんです!!だ、だから!俺はべつにこの人のこと、上玉だなとか思ってないです!!」
……それ、女の人に失礼じゃないかな
僕ふつうに男のコだし
『すみません、僕そういうの興味ないので』
「え……ってことは……」
『……僕、貴方を支える妻になれません。貴方は僕よりもっと素敵な人がいますよ。だから…すみません』
「そ、そうか……いや、俺も突然だったしすまんな」
……なんでこうなった、僕
『い、いえ』
そう言うと、彼は優しく微笑んだ
……うん、どうしてだ
取り敢えず分かってくれたみたいでよかったよ、うん……