男嫌いな僕と新撰組。


「なんや強い子やなぁと思ったけど、あんた想像以上に可愛い子やなあ」


『へっ?!』


急に頭を撫でてくる女の人。


こ、この人も背高い……泣きそうなんだけど



「あんた小さいな、可愛すぎるわ。あ!よかったら、うちと友達にならへん?」


『……あっ、はい!』

いまのとこ、女の人しか友達いないのはどうしてかな

僕、ハーレムになるの?……え、やだ


「嬉しいわあ。うちの名前、悠っていうねん。」


『悠ねぇー……』


なんかかっこいいなあ、名前


「ーーっ!なあっ!いまなんて?!」


『?悠……ねぇー?』


「それはやばいわ!かわいすぎる!」


く、苦しい……

きつく抱きしめられ、耳元でそう叫ぶ


……この人、佐紀ねえと同じ種類の人だ……こわい



「あ、あんたは名前なんなの?」


あ、よかった……解放された


『僕の名は、流唯です。よろしくお願……「だめや!」……へ?』


この名前、気に入ってはいるんだけど



「敬語なしやで!」


ぴしっと人差し指を僕に向けて、叫ぶ悠ねぇ。


……そういうことね、あと人を指すのはやめよっか

……で、でも


『えへへ、うん!わかった!よろしくね、悠ねぇ』


お、思わずにやけてしまった……


敬語なしって友達みたいで嬉しすぎて


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