男嫌いな僕と新撰組。


友達がいないこの世界で、新しい友達や知り合いが増えて嬉しいのに…

……なのに…


「うち、流唯ちゃんみたいな子めっちゃくちゃ好きやねん!もちろん、恋愛感情でな?………………だから、覚悟しててな?」



…………なんでこうなった……


悠ねぇがレズなの?急展開すぎない?
え、意味わかんないだけど

取り敢えず、距離置きたいな、うん

気がついたら、周りには傍観者も減っていた

たぶん、この会話に興味が失せたんだろう(失せないでほしいな)

…………とにかく一さん、この状況助けてください


《すまんな……》

ん、即答なんだね









**


悠ねぇと別れると僕は甘味屋に戻った。そして、沖田の席に近……


「お……ぷくくく……あはっ……くっ……かえり……あははっ……なっさい……で、す……ぷっあははーーっ!!」



ぶん殴りたい、こいつ




「お嬢さん!!大丈夫やったんか?!うち助けれんかった……」


『そんなの気にしないでください、佐紀ねえはわるくないです』



「……優しいねんな。あ、お詫びに団子4本な。2本は沖田さんの分やで?だから、ちゃんともらってや?」


う、こんなにいらない、その言葉が言えなくなった……


『ありがとうございます!あと、僕…流唯っていいます。自己紹介遅れてすみません』


「るい……名前までかわいいねんな……はあ…………『佐紀ねえ?』……
……へ、あっ流唯ちゃんな、よろしくやで!」


……そう言って近づいてくるので離れた

こわいもん、なんか「はあはあ」言ってるし


ふつうに引きますよ、うん


< 40 / 81 >

この作品をシェア

pagetop