男嫌いな僕と新撰組。

逆に引かない人はどうなの?って感じだよ


「ねえーちゃぁーん!」


突然聞こえた声に
へえ!……ほな流唯ちゃん、じゃあな〜、と笑顔で手を振りながら佐紀ねえは呼ばれた客の元へ、向かった



『聞いていたと思うけど、団子もらったよ』


食べるでしょ、沖田さん。と声を掛けると、ぶふっ…とまだ肩を震わして吹いている沖田さんがいた

もうこいつ、どうしてくれよう

殴るだけじゃ済まないよ



『た べ る の ?』


「食べます!食べるに決まってます!いただきます!」


と気づけば団子4本とも口に咥えていた

2本……僕のなのに…



『沖田さん……はあ』


「んぅ?ひょうひたんでひゅか?」


『なんでもないよ、てか食べてから話してよ汚い』


なんか可愛かったけど、余計にむかつくんだよね

痛い目にあってもらおっかな?

……まあ、沖田さん天才剣士だし?僕の方が弱いのは明らかだから?
……しないけどね


『ねえ、さっき話そうと思ってたんだけど。屯所案内してくんない?』


「どーひてでひゅか?」



……懲りないよね、きみ

また食べながら話してるよ



『……僕、用事あるんだ。』


「やだでひゅー」


………………



『どうして?』



「へんどひょうだひゃらでひゅよ」


めんどうだからですよ


………………ふぅ。



『だ ん ご 食べたでしょ?』


「へ?」


『拒否権なしだよ、さあ案内して?』


ってことで僕と沖田さんと一さんの屯所までの観光を楽しんでいこうと思います!



《総司にまた食事の時の行儀を教えなきゃいけないな……》



……一さん、苦労してますね





< 41 / 81 >

この作品をシェア

pagetop