男嫌いな僕と新撰組。
男嫌いな僕と新撰組入隊試験。




「総司、斎藤。とにかく今は幹部を広間に集めろ。河合のことはそこからだ」

そう土方が真剣な表情を浮かべながら言う。

やっとだね、きみたち長すぎだよ

あれから1時間程じゃれ合ってたよ


「御意。総司、行くぞ」

一さんが土方さんに会釈をして言うと、沖田さんに目を向けた。


「あ、一。待ってください、ちょっと」

「?なんだ」


いいからいいから、と怪しい笑みをする沖田さん。

ねえ、不安なんだけど

何するつもりなの?きみ


あ、あった!と笑顔でなにか冊子らしきものを手にすると、沖田さんは土方さんに目を向け、悪戯っぽく笑った。

まるで、してやったりと子供がする笑みのよう。


「梅の花ぁーーー!!一輪咲いても梅は梅ぇーーーー!!なに当たり前のことを詩にしてんだぁーーー!!」

「ちょ…っ!てめ……っ」

顔を真っ赤に染まらせていく土方。


「?なんですか副長」

きょとんとする一さん。


「この詩が恥ずかしいんだったら、普段から無駄にかっこつけるなぁーーーーーー!!!」


「べ、べつに恥ずかしがってねぇー!!」


かっこつけてることには否定しないんだね


「あ、そうなんですか?じゃあ……」


すぅ、と息を吸う沖田さん。


なにするんだろ

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