深緑のルルーシュ
男の足が私の前で止まった。


「一時の眠気と、永遠の眠りなら何方がよろしくて?」


「はあ?何言ってんだぁああぁあ...」



つまり、死ぬか生きるかどっちがいいのか聞いてんだよ。




私の言葉を合図に、男はふにゃりと床に崩れた。


それを賺さず、音を立てぬ様にソファーに引っ張り、寝そべらせる。





男の額に手を当てて、呪文を唱えた。



「旦那様の熱い口付けで目を覚ませ。」



これで一生目を覚まさないだろう。


発動したからには、解除条件を付けなければならない。


理由は単純、魔法で人を瞬殺することは禁忌である。


だから、眠るだけだからっていずれ起きる。




ただ、起きる条件が伯爵様との熱いキスって言うのは、私の悪巧み。






さて、この部屋を出て伯爵様がいる場所まで行かなくては。

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