年下彼氏
家族
下校途中、なんとなく向かった先は一度亮介に連れてきてもらったカフェ。
飾ってあったあの写真を、なぜか見たくなったんだ。
夕焼けに染まる、あの空の写真を。
「いらっしゃいませ」
「ぉおー!美奈子ちゃんじゃないか?」
マスターと、それから……、亮介パパ。
「亮介…くん、のお父さん……」
マスターの手には大きめのスノードーム。
亮介のお父さんが何の用事でここに来てたのか、わかってしまった。
前に来た時もレジの横に置いてあったスノードーム。
あれは亮介パパからのお土産だったんだ。
「こんにちは」