いつでも貴方を思うから
体育の授業の時にも、

私への悪口は耐えなかった。



|ああもうアイツの顔見るだけでムカつく|

|いやそれな笑笑|
|あんなブスとか可哀想|


«ああー弘太が可哀想だわもう»



"悪口を言われるのが慣れた。"

なんて言ってしまったけど、

心ではとてもとてと傷ついていた。


そんな事を考えていたら、

フラフラしてきた。


(愛美、?!大丈夫??)

『うわあ、りいちょが二人いるよぉぉ』


私はそのまま意識を失った。





目が覚めると保健室のベッドの上にいた。


「おお!起きたか愛美!!」


『え?』


隣には、弘太が座っていた。


「お前、ダンスの練習の時に倒れたんだよ」


『そうだったんだ、、』
『ごめんね、弘太にも迷惑かけたよね』


「いや、俺は大丈夫」
「愛美の体調の方が心配なんだけど、、」


『ああ、、、多分私も大丈夫!』
『ありがとうね』


「うん」


『いいよ、授業に戻ってて』


「あ、いや違うんだ。」
「今日のダンスですごい振りが進んだんだ。」


『ええそうなの、!?』
『私そんなに覚えられないのに。』


「そう!」
「だから、放課後俺と練習しよ?」


『え、そんな!!』
『それじゃあ弘太に迷惑かけちゃうよ』


「でも、俺がいなくっちゃダンスの練習出来ないぞ?」


『ああーそっか、、』
『じゃあ、お願いします、、笑』


「よし!」
「わかった」



そういいながら、弘太は私の頭をポンっと

2回叩いた。

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