リライトリライト
3.思わぬ再会
切れ長の目が朋花を捉えて口を開く。
「あの~。何か?どちら様でしたか?」
鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けた。
そんな………。
記憶から抹消したくなるほどの付き合いだったってこと?
「すみません。失礼だったようですね。
俺、何年か前に事故にあった後遺症で記憶が虫食い状態なんです。」
記憶が虫食い……つまり私との記憶がないってこと?
ものすごく寂しくなって、だけど事故だったのなら仕方ないよねと思い直した。
「覚えてないことがこんなに申し訳ないなんて。
そんなに悲しそうな顔をしないでください。
俺とはどういう知り合いですか?って変な質問ですね。」
顔を崩して笑う隆弘は5年前と何も変わらなかった。
精悍な顔立ちが笑うと少年みたいになって、そこが好きだったな。
「大学の頃の…。」
「そうだったんですね。
…あの。良かったら、この後、聞かせてもらえませんか?
忘れてるなんてもったいない気がして。」
「えぇ。私で良ければ…。」
朋花の返事を聞いて、隆弘はホッと息をついた。
「良かった。
ナンパみたいで冷や冷やしました。
大学の頃の俺は信用できる奴だったみたいですね。」
「ふふっ。それはもちろん。」
「あの~。何か?どちら様でしたか?」
鈍器で頭を殴られたような衝撃を受けた。
そんな………。
記憶から抹消したくなるほどの付き合いだったってこと?
「すみません。失礼だったようですね。
俺、何年か前に事故にあった後遺症で記憶が虫食い状態なんです。」
記憶が虫食い……つまり私との記憶がないってこと?
ものすごく寂しくなって、だけど事故だったのなら仕方ないよねと思い直した。
「覚えてないことがこんなに申し訳ないなんて。
そんなに悲しそうな顔をしないでください。
俺とはどういう知り合いですか?って変な質問ですね。」
顔を崩して笑う隆弘は5年前と何も変わらなかった。
精悍な顔立ちが笑うと少年みたいになって、そこが好きだったな。
「大学の頃の…。」
「そうだったんですね。
…あの。良かったら、この後、聞かせてもらえませんか?
忘れてるなんてもったいない気がして。」
「えぇ。私で良ければ…。」
朋花の返事を聞いて、隆弘はホッと息をついた。
「良かった。
ナンパみたいで冷や冷やしました。
大学の頃の俺は信用できる奴だったみたいですね。」
「ふふっ。それはもちろん。」