【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「セーンパイっ」
「わっ!な、なに?彩良ちゃん?」
丁度お昼を知らせるベルが鳴ったので、私は間髪入れずに後ろからセンパイに声を掛けた。
こちとら、色々聞き出したい事がある訳ですよ。
ずーっと二人を見守ってきた私としては、確かめたくて真実を追求したくて、仕方がないのです。
「お昼!お昼行きましょ!ランチランチ!」
「わ、ちょ、彩良ちゃん?!そんなに急がなくてもっ」
「善は急げですよ!」
「…はぃぃ?」
「いーからいーから。お昼行ってきまーす」
ほぼ、センパイを引き摺るようにして、外へ連れ出す。
センパイは、瞳をぱちぱちさせて困惑しながらも、私に引っ張られてオフィスの外に出た。
「彩良ちゃん?どうしたの?」
「えっとー…ま、センパイに色々お話聞きたくて。とりあえず、いつものパスタ屋さんでいいですよね?」
「え?…あ、う、うん……??」
聞きたい事なんて言ったら、補佐との事しかないのに、センパイは相変わらずこういう所が、天然…。