【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜

「セーンパイっ」

「わっ!な、なに?彩良ちゃん?」


丁度お昼を知らせるベルが鳴ったので、私は間髪入れずに後ろからセンパイに声を掛けた。


こちとら、色々聞き出したい事がある訳ですよ。
ずーっと二人を見守ってきた私としては、確かめたくて真実を追求したくて、仕方がないのです。


「お昼!お昼行きましょ!ランチランチ!」

「わ、ちょ、彩良ちゃん?!そんなに急がなくてもっ」  

「善は急げですよ!」

「…はぃぃ?」

「いーからいーから。お昼行ってきまーす」


ほぼ、センパイを引き摺るようにして、外へ連れ出す。
センパイは、瞳をぱちぱちさせて困惑しながらも、私に引っ張られてオフィスの外に出た。


「彩良ちゃん?どうしたの?」

「えっとー…ま、センパイに色々お話聞きたくて。とりあえず、いつものパスタ屋さんでいいですよね?」

「え?…あ、う、うん……??」


聞きたい事なんて言ったら、補佐との事しかないのに、センパイは相変わらずこういう所が、天然…。

< 150 / 216 >

この作品をシェア

pagetop