【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「でも…好きなんですよね?それに間違いはないんですよね?」
私は念を押すようにセンパイの瞳を見ながら言う。
センパイは、一瞬だけ視線を彷徨わせた後、小さくうん、とだけ頷く。
ちょっと、大原瑛飛!
何をしてくれてるんだ、まじで?
あんなに、泣かせるなと言ったのに。
泣いてはいないけど、これじゃ泣かすよりも質が悪いじゃないの…!
「センパイ?センパイは幸せになんないと駄目なんですよ?」
「彩良ちゃん…」
所在なく、さっきからフォークで少量のパスタを、くるくると巻き取っているだけのセンパイに私は声を掛けた。
なるべく、優しく。
温かく。