【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「付き合ってるとは、思うよ…でもね?」
「…!まさか!まだヤッ………もごっ!」
思わず叫びそうになった私に、センパイは慌ててテーブルの真ん中にあったサラダから、大きめのレタスを押し込んできた。
「っ!んもう!彩良ちゃん?!ここ外!てか、女の子が言うセリフじゃないよ?」
真っ赤になってぷりぷり怒るセンパイは、いつものオフィスでのセンパイそのまんま。
だから、ホッと安堵の溜息を1つ吐いた。
「すみませーん…だって、なんかもう…二人を見てると歯痒くて」
「そんなにもどかしく見える?」
「ええ、もう全力で」
「そっかぁ…」
センパイはそう呟いて、フォークを一旦お皿に置いた。
口元を軽く拭きながら、
「でもね?」
と、話を続けて来る。