【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
仔猫の反撃
「なぁ、水美?」
此処は彼の部屋。
私は肩枕をされながら、ソファーに座り込んでいた。
気を抜いたら寝てしまいそうなくらいの、まったりとした空間。
それが何より安心出来て気持ちよかった。
私達の関係は不思議な線の上にある気がしている。
現に、付き合おうとは言われていない。
ただ、好きだとか愛してるという言葉は山ほどもらう…。
果たして、それが本当の幸せなのか、我に返ると気持ちがグルグルして怖い。
甘いキスの合間に、蕩けそうなほど熱い視線を絡め合って、私はそれだけで満たされそうになるから…。
だから、自然と遊ばれているだけとは思わない。