【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
そこまで、信頼できるようになった。
何時の間にか…。
だけど、相変わらず私達の間に体の繋がりは、ない。
この年になって、付き合うということにそういうものが付随することは、心の何処かで当たり前だと思っていたから。
自分には魅力がないのか?と思ったりもしたけれど…。
私を抱き締めて眠る彼の鼓動がとても早いことで、その不安はすぐに飛んで行った。
「なに…?」
すっかり抜け切った敬語。
最初のうちは公私混同したくなくて、頑なに敬語でいることを望んでいたのに、どんな魔法を掛けられたのか、気づけば彼の手中で転がされている。