【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
だから、不審に思うこともある。
この人は、私にまだまだ隠していることがあるんだな、と。
勿論、言えないなら、言いたくなるまでとことん待つつもりだった。
でも…言いたくないんだったら…どうにかして口を割らせたかった。
「ねぇ?瑛飛さん?」
「んー?」
「嘘ついたら、ね?」
「??」
「切り落すから」
にっこりと笑って、とても物騒なことを言った私に、彼の顔が引きつった。
「……お前、怖いよ?」
「失礼ね」
彼が私に早く何でも伝えてくれるようになればいい。
縋ってみせて。
愛してみせて。
この愛が本物だと刻んでよ。
何時だって、何時だって…。
貴方だけだって思っているの。
もう、それだけは変わらない、揺るがない。