【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
隣に座っている彼は、するっと私の頭を自分の方に引き寄せて、
「ありがとう」
と微笑んでくれる。
そして、ぽんぽんと頭を撫でながら、囁くようにそれでもしっかりとした口調でこう言った。
「水美のこと、俺は信じてるから。だから、俺は俺の決意でニューヨークに行く。決めたよ。もう揺るがない」
「そうこなくちゃね」
「エリーサには本当に頭が上がらないな」
「そりゃそうだろう?なんせお前さんのオムツを替えたのは…」
「エリーサ!」
幼少期のことを話題に出されて、顔を赤くする彼を見て、思わず笑顔が溢れた。
こんな顔をするんだな…。
それがとても愛しかった。