【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「大原補佐〜」
「なんだ?」
そして此方の方も。
さも自分は鬼軍曹だと言わんばかりに、接してくるけど、至って真面目だし、温和で優しい。
でも…二面性は持ってる。
これは、絶対。
私の女の勘がピンと張るから、すぐ分かる。
この人…。
水美センパイの事、ドロドロに甘やかすな…。
自分無しじゃいられなくなる程に。
それは、ちょっぴり危険な気がするけど、水美センパイには、それくらいが丁度いいのかも。
「今日も大変ですね…」
「あ?なにが?」
「いーえ。なんでもないでーす」
私は、時々そうやって補佐を構っては、ふふふっと意味深な笑みを浮かべてその場を去る。
「なんだ…?あいつ…?」
そう思ってくれてても、構わない。
もうね、良い加減二人の関係がまとまってくれて、このジレジレがなくなるなら、それで満足。
の、はずが。