【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「なんだ?」
「いーえ!」
「くくくっ。水美はそれでいいんだよ。変に飾るなって」
「もぅ!瑛飛さんのばかばかばか」
「ん、ばかの数だけ好きなんだろ?」
「ーーっ!?」
思わず口から悲鳴にも似た、訳の分からない文句が飛び出しそうになって、口を押え込んだ。
「さ。準備も出来た事だし…行くか。ほら手貸せよ」
「……はい…」
スッと差し出された手は、本当に大きい。
私は一瞬だけ戸惑ってから、自分の手を重ねた。
「ほんとに、ちっちゃいな…」
「悪かったですねっ!」
「なーんで?それだけ可愛いって事だろ?」
こうも、ポンポン歯の浮くような台詞を投げられて、私の頭はキャパの限界、臨界点突破した。
ーほんと、体中の血が沸騰しそうー