【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
右に左に、最初はそれが嫌だった筈なのに、いまではすっかり彼に懐柔されてしまってる。
でも………。
「よし…じゃ、軽く食べてから…家へおいで。どうせ積もったら、自宅待機だ」
「積もらなかったら…?」
「その時は…有給消化…だな」
にっこり。
微笑まれると、また1つ自分の中のタガが外れていく。
あぁ。
もう、滅茶苦茶に愛されたい。
甘やかされたい。
この人に今までの黒歴史を塗り替えられたい。
衝動は、最早抑えきれない。
私は覚悟を決めようとする。
「瑛飛さ…」
「無理、するな。勢いで抱く程、子供じゃないよ」
ぽんぽん
頭を撫でられて、なんだか泣きたくなった。
私のこの気持ちは、どうしたらいいんだろう?
これからもずっとこんな風に、ぐらぐら揺れてなくちゃならないのかな…?
そう思ったら口唇を強く噛み締めていた。