【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「それ、癖か?やめとけ。折角の綺麗な口唇が傷付くだろ」
そろり
窘められて触れられて。
そのあまりにも優しい仕草に眩暈が、した。
「何処もかしこも余裕でむかつく…」
咄嗟に出た言葉。
それに対して、滅茶苦茶心外だという顔をする彼。
「お前に関しては、余裕なんかこれっぽっちもない」
と、盛大に苦笑いを向けられた。
そして、また車は静かに走り出す。
着いた場所は、グルメガイドで星が3つくらい付いていた気がする、和食のお店だった。