【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
「ほんとに…お前にはやられるよ…」
ちゅ…
額に絡んだ髪をそっと払ってから、そこに小さなキスを落とした。
今までだったら、一夜限りの火遊びなんて簡単なもんで…。
1つキスをしたらそれは始まりの合図。
2つ目のキスをしたらそれは終わりの合図だったのに。
「何もしないで眠れる、とか…それだけでもいいとか…凄い事だな…」
俺はもう一度、今度は寝返りを打ってこちらを向いた、無防備な頬にキスを落として、
「お休み、水美…」
と、瞳を閉じた。
朝目覚めても、彼女が俺から逃げ出さないように、ガッチリと身体をホールドしたままで。