【完】溺愛恋愛マイスターにぞっこん?! 〜仔猫なハニーの恋愛奮闘記〜
諦めたのか、やっと腹を括ったか…。
でも、とりあえず今、そんなのは、どっちでもいい。
どんどん俺に、溺れればいい。
俺なしじゃいられないくらいに。
「朝メシ、リクエストは?」
「あ、軽くていいです!」
「ちゃんと食わないと育たないぞ?」
「むぅ。身長はこれ以上伸びません!」
「くはは。ま、伸びなくていいけどな」
「どっちなんですか!」
「まぁまぁ。とりあえず、顔洗って来い」
「あ、はい…」
パタパタと廊下を走る彼女の足音がリズミカルで、機嫌が良くなる。
俺は鼻歌交じりにフライパンを持って、フレンチトーストを作るべく、コンロの前に立った。