碧眼の副社長は愛をささやく
この店に置いてある商品は高級品ばかり、
それに紹介されるネックレスにはふんだんに宝石が使われている。

どうみても、300万はしてそうなネックレス。

それをあげるから、と言われ。

あら、ありがとう。

と受け取れない。


私が微笑みを浮かべながらも、
頑固として宝石を受け取る意思がない事が伝わると、
エリックは元より、スタッフ2人も沈んだ顔つきをしてる。


「僕の店の宝石は気に入らない?」

「そうじゃないわ、素敵な物ばかりよ」

「綾乃には、僕のブランドのジュエリーを着けて欲しんだ」


ほほに手を当て、顔を近くにして、懇願される。
そんな顔をされても、300万。
はい、とは受け取れない。

最初案内してくれた、一人の女性に関しては、
何か失敗したのだろうかと、泣きそうな顔をしてる。


空気が重い。


さて、どうしようと考える。
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