碧眼の副社長は愛をささやく
「あの、しかし・・・」

案内をしてくれていた女性が、申し訳なさそうに続ける。

「デザイン画を描くスタッフは現在いなくて」

「申し訳ありません」

2人そろって、頭を下げる。



「あら、大丈夫よ」

その言葉に、皆の視線が集まる。

それを感じながら、カバンからA4のスケッチブックを取り出した。

筆箱から、芯を少し長めにした鉛筆を取りだし、スケッチをしてく。

最初、カバンから、スケッチブックと鉛筆が出てくる事に、
驚いていたスタッフは、すぐ息を飲んだ。

さらさらと、鉛筆がスケッチブックを走る音だけが響く。
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