碧眼の副社長は愛をささやく
エリックは真剣な面持ちで左手をあごに当て、考えこんでいる。

こんな時なのに、本当にかっこいいんだと思う。

少し高い鼻、たれ目の目はそのままで、眉だけが上がっている、
唇は固く閉じられ、それでも色気を感じさせる。


別れたくない。

強く思う。


でも、選ぶのはエリックなのだ、審判の時を待つ。

「分かりました、しかし、冷蔵庫にあるのでは食材足りないから、
 スーパー寄りますが、いいですか?」

スーパー?

とにかく、不満はないのでうなずく。


料理は誰がするの?
私無理よ?


「嫌いな料理とか、食材ある?」

「ないわ」

「和食でいい?」

「ええ?」
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