碧眼の副社長は愛をささやく
「綾乃、そのお弁当美味しい?」

私が選んだのは、貝の味付けご飯と煮物などがついたお弁当。

「美味しいわよ、少し食べてみる?」

そう言って、味付けご飯をエリックの口元に運ぶ。

エリックは最初、え?っと言う顔をしていたが、
ぱくりとご飯を口にする。

「美味しいね」

「そうでしょ?」

エリックは口元に手をあて、窓の外を見ている、
心なしか、顔が赤い気がする・・・

「エリック?」

「何でもないよ」

エリックが目を細めながら、今度は私を見つめている。

「僕のも少し食べる?」

「ありがとう」

そう言って、躊躇なく、エリックのお弁当にお箸を伸ばす。

「お肉一枚いいよ」

「でわ遠慮なく」

エリックのお弁当を少し分けてもらい、味わう。

一番お肉が大きいお弁当を選んだだけあって、
お肉も食べごたえがあって、とても満足。

そんな私を、エリックは飽きる事なく眺めていた。
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