碧眼の副社長は愛をささやく
「エリックって苦手な物ないの?」

カレーを食べ終わり、エリックが食器を洗った後、
エリックに聞いてみた。

私も『完璧な女』なんて言われているが、
エリックの方がよほど『完璧な男』

一緒にいて、喧嘩した事もないし、嫌な思いをした事もない。

恰好良くて、エスコートしてくれて、
ステータスもあって、おまけに料理まで出来る・・・

「前も言ったけど、男って恰好つけたいんだよ」

そう言って余裕で微笑む。

「高い所は?」

「大丈夫だよ」

「ジェットコースターは?」

「大丈夫」


うーん・・・と唸る。

どうしても、弱点を聞き出したくなった。
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