碧眼の副社長は愛をささやく
「綾乃」
帰ってきたエリックは、真っ赤な薔薇の花束を持ち、
前髪を少し上げていた。
そのまま私の前に立ち、片膝をついて、しゃがむ。
「僕と結婚して下さい」
差し出された薔薇の花束。
胸はどきどき言っている。
「はい」
そう言って花束を受け取る。
立ち上がったエリックは、私の左手を取り、指輪をはめた。
白いダイヤが輝く、『グラン ジュテ』の指輪。
「ありがとう」
そう言って、深く口づけ合う。
そしてそのままだきしめ合って、顔だけローラに向け、お礼を言う。
「ローラ、ありがとう」
エリックのこの行動が、ローラに言われたからだと、容易に想像がついた。
「罪消しよ」
ケーキを食べ終えたローラが、紅茶を飲みながら、ふんと答える。
多分、罪滅ぼしと言いたいのね、と思いながらも、
予想もしていなかったハプニングに、心温まる思いがしていた。
帰ってきたエリックは、真っ赤な薔薇の花束を持ち、
前髪を少し上げていた。
そのまま私の前に立ち、片膝をついて、しゃがむ。
「僕と結婚して下さい」
差し出された薔薇の花束。
胸はどきどき言っている。
「はい」
そう言って花束を受け取る。
立ち上がったエリックは、私の左手を取り、指輪をはめた。
白いダイヤが輝く、『グラン ジュテ』の指輪。
「ありがとう」
そう言って、深く口づけ合う。
そしてそのままだきしめ合って、顔だけローラに向け、お礼を言う。
「ローラ、ありがとう」
エリックのこの行動が、ローラに言われたからだと、容易に想像がついた。
「罪消しよ」
ケーキを食べ終えたローラが、紅茶を飲みながら、ふんと答える。
多分、罪滅ぼしと言いたいのね、と思いながらも、
予想もしていなかったハプニングに、心温まる思いがしていた。